倫理委員会

倫理委員会

倫理問題は気が重いという印象を持たれる会員もいるのではないでしょうか。倫理問題は、何を目指すかという面からよりも、何をしてはいけないかという面から語られ意識されることが多いのではないかと思われ、その意味で専門家としての責任を自覚する必要性が生じます。もとより、臨床心理士には、一般社団法人日本臨床心理士会倫理規程及び倫理綱領で定められている職業倫理が求められます。また、山梨県臨床心理士会(以下「県士会」と言う)においても倫理規程及び綱領を定めています。これらは一重に臨床心理士の人間性や社会性を含む専門的な資源や能力を高めるためですので、専門家としての責任を自覚することは、重荷よりも誇らしさの感覚をもたらすものになっていくのではないかと思われます。
倫理委員会の役割としては、県士会員に対して倫理規程及び倫理綱領に関する情報提供とともに、適宜倫理研修を行うよう努めています。なお、同じ専門家集団として資質の向上や倫理問題についての相互啓発に努め、臨床心理士としての活動や言動に疑問に感じた場合は、当該会員に自覚を促すことも求められていますのでご協力をお願いします。
最後に倫理委員会の性格上、委員会所属の氏名の公表は伏せることになっていますが、こうした事情をご理解いただいた上、事務的な仕事でご協力いただける会員を募集しています。

倫理委員長 百瀬 裕三